こんばんは、えばと申します。
この記事をお読みいただきありがとうございます。
この記事では、
- トラッシュトークとは?
- NBAの歴史で有名なトラッシュトーカーと有名な話
- トラッシュトークに対する僕の考え
の3点について書いていきます。
- NBAに興味を持ち始めた人
- NBAに興味を持っている人
- トラッシュトークをご存じでない方
などにぜひ最後までお読みいただけたらなと思います。
【NBA関連の記事を今後更新するためのブログを開設しました。
是非そちらも併せてお読みいただけたら嬉しいです!】
トラッシュトークに関するお話
そもそもトラッシュトークとは?
そもそもトラッシュトークとは何でしょうか?
トラッシュトークとは、
「スポーツの試合前の記者会見や試合中に汚い言葉や挑発で相手選手の心理面を揺さぶる、また相手の気を逸らすような会話で混乱させ、調子を乱させる作戦のこと」
を指します。
(※参照:トラッシュ・トーク - Wikipedia)
NBAのみならず多くのスポーツにおいてトラッシュトークは多く展開され、そこから乱闘に発展することも珍しくありません。
特に海外のスポーツでトラッシュトークは多く、日本だと格闘技などを除きあまり多くは繰り広げられません。
NBAも同様トラッシュトークは多く、そこから乱闘に発展しているシーンを何度も見てきました。
相手を苛立たせ、普段通りのプレーをさせないようにする。
スポーツにおいて一種の戦略ともいえます。
NBA史で有名なトラッシュトーカーと有名な話
NBA史の中で有名なトラッシュトーカーはたくさんいます。
その中で今回は、
- ケビン・ガーネット
- ゲイリー・ペイトン
- レジー・ミラー
- ラリー・バード
- マイケル・ジョーダン
の5選手を紹介します。
「この人がいない!」というご意見がございましたら、また違う記事で書いていこうと思います。
ケビン・ガーネット
ガーネットはNBAの歴史においてトップクラスのPFであり、トラッシュトークも多く繰り広げた選手です。
元々ガーネットは闘志をむき出しにしてプレーする選手で、試合中はとにかく熱い選手でした。
ガーネットはトラッシュトークを頻繁に繰り広げましたが、その中でもとくに有名なものをご紹介します。
1996年のプレーオフ、ウルブズ対スパーズの一戦での出来事です。
ウルブズ所属のガーネットは、スパーズに所属していたライバルのティム・ダンカンに対してこう言い放ちました。
「Happy Mother's Day! (母の日おめでとう!)」
正直これをパッと見ただけでは、どこがトラッシュトークなのかわからないですよね。
ではなぜこれがトラッシュトークと言われるのか。
それはダンカンの母親はダンカンが14歳の時にすでに亡くなっていたからです。
母親がすでに亡くなっているということを知っていたガーネットは、試合終盤にダンカンに「母の日おめでとう!」と話し揺さぶりをかけました。
そのせいもあってか、ダンカンは直後のフリースローを2連続で失敗。
結果ウルブズが勝利をつかみました。
この時はガーネットのトラッシュトークがダンカンに通用しましたが、後にガーネットはこんなことを話しています。
「ダンカンにトラッシュトークを仕掛けても無駄だ」
ダンカンは基本的に激昂したりせず、ただ自分がやるべきことをに集中し相手を圧倒するような選手でした。
多くのトラッシュトーカーがダンカンに対してトラッシュトークを仕掛けましたが、ダンカンには特別通用しなかったそうです。
そのためガーネットも「こいつにトラッシュトークを仕掛けても無駄」と感じたのでしょう。
ガーネットとダンカンは2020年にともに殿堂入りを果たしました。
ともに同じ時代をけん引したPFの2人。
彼らのやり合いは見ててとてもわくわくするものでした。
ゲイリー・ペイトン
ペイトンは1990年代を代表するPGの一人で、彼もまた有名なトラッシュトーカーです。
一時期はあのマイケル・ジョーダンと肩を並べる選手とまで評されていました。
実際にジョーダンが2度目の引退をした以降の一時期は、世界最高の選手という高い評価を受けていた時もありました。
ペイトンは特にDFに定評のある選手で、当時プレーしたガードの選手たちをDFとトラッシュトークで幾度となく苦しめてきました。
そんな彼のトラッシュトークの中で有名なものはいくつかあります。
ある選手に対して、
「お前なんて来年はもうこのリーグにいないだろうよ」
と話したこともありました。
またとくに有名なのは親友のジェイソン・キッドとのトラッシュトークです。
キッドとの対戦中、ペイトンはキッドにシュートをブロックされてしまいます。
そこでキッドに、
「そんなシュートで点を取るのは不可能だ」
と言われてしまいます。
これで火が付いたペイトンは、
「今からお前は1点も決められないどころか、1本もシュートすら打てない」
と言い放ちます。
その後ペイトンは本当にキッドを完封。
キッドは当時完全に自信を失い、自分の能力を疑ったそうです。
ペイトンは多くのトラッシュトークを繰り広げ、テクニカルファールを多くとられた選手です。
それでもペイトンはNBAの歴史において、PGとしては必ずトップ10に入るような選手でした。
レジー・ミラー
ミラーもまたトラッシュトークを頻繁にする選手でした。
ミラーは90年代を代表するSGの一人で、特に3ポイントシュートに秀でた選手。
9秒で8点あげた試合もあるほど、乗り始めたら止まらない選手でした。
インディアナ・ペイサーズの史上最高の選手であり、現在は通算3ポイントシュート成功数で歴代3位につけています。
彼の仕掛けたトラッシュトークの中で有名なものはいくつかありますが、今回は2つ紹介していきます。
まず1つ目はミラーがマイケルジョーダンに仕掛けたものです。
ルーキー時代のプレシーズンマッチ対ブルズ戦。
前半終了時点でミラーは10点あげており、ジョーダンは4点のみと不調でした。
その状態を見たミラーのチームメイトはミラーに対し、ジョーダンにトラッシュトークを仕掛けるように要求します。
そしてミラーはジョーダンのこう言いました。
「マイケル、お前は何様のつもりなんだ」
「今に僕の活躍を見てろ!」
これで火がついてしまったジョーダンは後半だけで40点、計44点の成績を残しました。
それに対しミラーは後半2得点しかできず。
ジョーダンにトラッシュトークを仕掛けてしまったことを後悔したそうです。
また有名なもののもう一つ。
ペイサーズ対ニックスの一戦、対戦相手のニックスと試合を見に来ていた映画監督に向けて行ったものがあります。
4Qに調子を上げていたミラーは、4Qで調子を落としたニックスに対し、自分の首を絞めるようなジェスチャーをします。
プレッシャーに負けることを英語では「Choke(窒息する)」と表現されるそうです。
そのためニックスとそのファンだった映画監督に対し、自分の首を絞め窒息するようなジェスチャーを見せたのです。
これはミラーを取り上げたほぼすべての動画でこのポーズを見ることができるので、ぜひあなたもご覧いただけたらと思います。
ラリー・バード
NBAファンからしても意外かもしれませんが、バードもまたトラッシュトークの多かった選手です。
バードは1980年代を代表する選手の一人で、歴代トップクラスのSFです。
とにかく器用な選手で、3ポイントシュートなども得意としていました。
また彼はいつでも大量得点できるからと、左手のみでプレーし47点取ってしまったこともあります。
80年代はマジック・ジョンソンとしのぎを削り、NBAの人気を一気に上昇させました。
そんなバードにも有名なトラッシュトークの話がいくつかあります。
1つ目は3ポイントコンテストでの一件です。
1988年の3ポイントコンテスト、バードには3連覇がかかっていました。
そんな中出場した3ポイントコンテストで、他の出場者にバードはこう言い放ちます。
「この中でだれが2位になるんだろうな」
まるで自分の1位は確実だと言わんばかりのこの発言ですが、この一言でほかの出場者は自信を失ってしまいました。
結果的にバードはユニフォームにすらならずアップ着のまま出場し、見事優勝を飾りました。
2つ目は当時ピストンズに所属していたデニス・ロッドマンに対して仕掛けたものです。
ロッドマンにマークされていたバードはピストンズベンチに向かって、
「誰か俺をマークしてくれよ。ずっとノーマークなんだ」
と言い放ちます。
あのディフェンスとリバウンドに定評のあるロッドマンにマークされていたのにもかかわらずです。
結果的にこの試合バードは大量得点をし、ロッドマンの自信を打ち砕いてしまいました。
他にも挙げたらキリがないくらいバードは多くのトラッシュトークを展開し、相手の精神を揺さぶっていました。
マイケル・ジョーダン
最後に紹介するのは、”バスケットボールの神様”ことマイケル・ジョーダンです。
ジョーダンはとにかく熱い選手で、時にはチームメイトにすら罵詈雑言を放つほどでした。
90年代を代表するSGで、歴代最高のNBA選手。
たびたびレブロン・ジェームズと”G.O.A.T”論争をされています。
そんなジョーダンにも有名なトラッシュトークの話がいくつかあります。
一つ目はコービー・ブライアントに対してしたものです。
当時ウィザーズに所属していたジョーダンはコービーと対戦し、ベンチから30分の出場で25点を挙げました。
そしてコービーに対し、
「いくら俺のシューズを履いて俺の真似をしても、俺にはなれない(俺のレベルには届かない)」
と言い放ちました。
コービーはルーキー時代から「ネクストジョーダン」と言われ、多くのNBAファンはジョーダンとコービーを比較してきました。
コービーもジョーダンを尊敬しており、ジョーダンから多くのことを学んでいました。
そんな中この一言を言われ、コービーは苛立ちから2週間もチームメイトと会話をしませんでした。
そしてその4か月後の再戦でコービーは55点を挙げ、見事ジョーダンにリベンジを達成。
その後コービーは、
「俺はマイケルジョーダンになりたいんじゃない。俺はただコービーブライアントでありたいんだ」
と言う名言を残しました。
2つ目はマグジー・ボーグスという選手に対し放ったトラッシュトークです。
ボーグスはNBA史上最も身長の低い選手で、160㎝しかありませんでした。
その身長でもNBAでちゃんと成績を残し、身長が低くても頑張れば大きな人に対抗できるという勇気をくれた選手でした。
1995年のプレイオフ第1ラウンド、ジョーダンの所属するブルズはボーグスの所属するホーネッツと対戦しました。
シリーズ第4戦、ホーネッツが1点負けている状態でボールはボーグスのもとに。
するとボーグスにマークしていたジョーダンはあえてスペースを空け、
「打ってみろよチビが」
と言い放ちました。
結果このシュートは外れブルズが勝利。
この件の1年後、ボーグスはコーチに対し
「あのプレーが俺のキャリアをめちゃくちゃにした」
と話したそうです。
結局ボーグスはこの件以降、以前のような輝き取り戻せず引退をしました。
1人のNBA選手のキャリアを終わらせてしまうほどのトラッシュトークを繰り広げたジョーダン。
今回挙げたもの以外にもたくさんありますが、この2つだけでもジョーダンが有数のトラッシュトーカーだったと分かりますよね。
トラッシュトークに対する僕の考え
僕はNBAにおいて、トラッシュトークは魅力的な戦術だと思います。
日本バスケではトラッシュトークはなかなか見られません。
ただ僕は対戦相手とバチバチにやり合っているシーンが一番好きです。
そのため、日本でもトラッシュトークをするシーンは見たいなと思っています。
海外の国と対戦する時、相手からは多くのトラッシュトークを仕掛けられるでしょう。
それに対し日本選手も屈しないように、まずは国内でトラッシュトークになれるというのも大事だと思います。
今後日本選手がNBAに行った時、トラッシュトークを仕掛けるシーンが見られたらなと思っています。
ただ、コート上はバチバチでもプライベートはプライベートです。
バスケが関わるところでトラッシュトークをするのはすごくいいと思います。
が、プライベートでは仲良くいる写真なども見られると嬉しいなというのが僕個人の1意見です。
いつか日本でもトラッシュトークが見られる日が来るといいなと思いながら、これからも日本バスケとNBAを追いかけたいと思います。
まとめ
今回はトラッシュトークに関する記事を書いていきました。
いかがでしたでしょうか。
今回挙げた選手以外にも
- ジョン・ストックトン
- パトリック・ベバリー
- ドレイモンド・グリーン
など多くのトラッシュトーカーは存在します。
ただ今回はあまりにも長くなるかなと思い割愛しました。
もし気になる方がいらっしゃいましたら、コメントいただけたら今後記事にしようと思います。
たくさんのコメントお待ちしています。
また現在21-22シーズンのプレーオフ真っただ中です。
この記事を書いている時、イーストはヒート対セルティックス、ウエストはマブス対ウォリアーズのカンファレンス・ファイナル中です。
僕はウォリアーズのファンなので、またウォリアーズが優勝するところを見たいなと思っています。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!