この記事では、上の記事にてご紹介した全76選手のうち、アルファベット順に最初の5選手をご紹介しようと思います。
主にNBAをあまりご存じでない方向けに、少しわかりやすく説明させていただきます。
動画をご覧いただきながら記事をお読みいただけますと、理解していただきやすいと思いますので、ぜひ動画も合わせてご覧ください。
NBA史上もっとも偉大な75人選手
カリーム・アブドゥル・ジャバー(C)
カリーム・アブドゥル・ジャバーは、ミルウォーキーバックス、ロサンゼルスレイカーズで計20シーズンプレー。
彼は「スカイフック」という技を得意としていました。
218cmから繰り出されるこの技は、ブロック不可能だとまで言われていました。
というのも、バスケのルールには「ゴールテンディング」という反則があります。
ゴールテンディングとは、放たれたシュートが最高到達点から落ち始めた後、リングに触れる前にボールに触ってはいけないという反則です。
ではなぜブロック不可能なのか?
彼のスカイフックは、シュートのリリースポイントがほぼ最高到達点だったからです。
彼のスカイフックをブロックしようとすると、ゴールテンディングになる可能性があり、なかなかブロックをするのが容易ではありませんでした。
また彼は、体の使い方も非常にうまく、相手にブロックされにくい位置でシュートを打つようにしていました。
そのため、「ブロック不可能」とまで言われていたのです。
彼のことをNBA史上最高の選手というレジェンドも多数います。
彼の所属したバックスとレイカーズでは、彼の付けた背番号33は永久欠番となっています。
彼の主な受賞歴
- シーズンMVP:6回
- オールスター出場:19回
- オールNBAチーム:15回
- オールディフェンシブチーム:11回
- NBA優勝:6回
- ファイナルMVP:2回
※参照:カリーム・アブドゥル=ジャバー - Wikipedia
レイ・アレン(SG)
レイ・アレンは、ミルウォーキー・バックス、ボストン・セルティックス、マイアミ・ヒートで計18シーズンプレーしました。
彼は歴代の中でもトップクラスのシューターでした。
彼は元々、NBAの通算3ポイントシュート成功数で歴代1位でした。(通算2973本)
現代のNBAは3ポイントシュートがあまりにも主流となってしまったため、彼の持っていた通算3ポイント数は更新されてしまいました。
しかし、今でも彼の数字は歴代でも2番目に多い数字となっています。
(1位は現役選手のステフィン・カリー)
※参照:
NBA & ABA Career Leaders and Records for 3-Pt Field Goals | Basketball-Reference.com
彼はボールを持ってからシュートを打つまでがとても速い選手でした。
また、3ポイントを決めた数も素晴らしいですが、3ポイント成功率も高く、効率よく3ポイントを決めていた選手でした。
ステフィン・カリーさえいなければ、間違いなくNBA史上最高のシューターだったと思います。
(異論は認めます)
僕が思う彼の一番のスーパープレーは、2013年ヒート時代のプレーオフでの1シーンです。
相手はウエストの強豪スパーズ。
NBAファイナルでの一戦でした。
NBAファイナル第6戦。
NBAファイナルは第7戦まであり、先に4勝したほうが優勝という戦いです。
第6戦時点でヒートは2勝3敗と、スパーズに王手をかけられていました。
第6戦残り28秒。
この時点でヒートは5点負けている状態でした。
そんな中、ヒートのエースだったレブロンジェームズが、3ポイントシュートを決め2点差まで縮めます。
ただ、その後のディフェンスで相手にフリースローを与えてしまい、カワイレナードに1本決められてしまいます。
3点差残り5,2秒の時、アレンは起死回生の同点3ポイントを沈めます。
その後延長戦に入り、ヒートは見事勝利。
その勢いのまま第7戦も勝利し、見事優勝に輝きました。
ヒート時代はキャリア晩年で、BIG3(レブロン、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ)が主力にいたので、主にロールプレイヤーとしての活躍でした。
ただ、それでも勝負強さは健在で、欲しいときにシュートを決めてくれる選手でした。
バックス時代はエースとして、セルティックス時代はBIG3(アレン、ポール・ピアース、ケビン・ガーネット)の一角として活躍。
記憶にも記録にも残る偉大な選手でした。
主な受賞歴
- 優勝:2回
- オールスター:10回
- オールNBAチーム:2回
- 3ポイントコンテスト優勝:1回
※参照:Ray Allen Stats | Basketball-Reference.com
ヤニス・アデトクンポ(PF) ※現役
ヤニス・アデトクンポは、ミルウォーキー・バックスにて現在もエースとして活躍しています。
彼は圧倒的な身体能力とフィジカルの強さが大きな武器です。
特にインサイドのプレーが強いですが、ここ最近は3ポイントも入るようになってきており、どんどんチートさが増しています。(笑)
2018-19シーズンと、2019-20シーズンに2年連続でMVPを受賞。
特に2019-20シーズンの彼は異常でした。
- シーズン平均得点:29,5点
- 平均アシスト数:5,6本
- 平均リバウンド数:13.6本
- 平均スティール数:1.0回
- 平均ブロック数:1.0回
- フィールドゴール%(FG%):55,3%
※参照:Giannis Antetokounmpo Stats | Basketball-Reference.com
このようなスタッツを彼は平均30,4分の出場で記録しました。
そもそもNBAは1試合48分(12分×4Q)です。
過去にMVPを受賞した選手の多くは、平均37~38分くらいの出場で彼のようなスタッツを残します。
それを彼は平均30分の出場時間で記録してしまいました。
これは紛れもなく異常です。
2020-21シーズン、彼の所属するバックスは見事優勝し、彼はファイナルMVPを受賞。
名実ともにチャンピオンになりました。
彼はまだ若い選手で、今後さらなる成長を遂げると思います。
今後彼がどういう成績を残し、どれくらい素晴らしい選手になるのか。
今後ますます期待していきたいと思います。
主な受賞歴
- 優勝:1回
- ファイナルMVP:1回
- MVP:2回
- オールスター:6回
- オールスターMVP:1回
- オールNBAチーム:5回
- 最優秀守備選手賞:1回
- オールディフェンシブチーム:4回
- MIP(再成長選手賞):1回
カーメロ・アンソニー(SF) ※現役
カーメロ・アンソニーは、現在ロサンゼルス・レイカーズでプレーをする現役選手です。
現在37歳ながら、巧みなスキルを駆使しチームに貢献しています。
- デンバー・ナゲッツ
- ニューヨーク・ニックス
- オクラホマシティ・サンダー
- ヒューストン・ロケッツ
- ポートランド・トレイルブレイザーズ
- ロサンゼルス・レイカーズ
と、計6チームでプレー。
特にニューヨーク・ニックス時代の2014年あたりまでが全盛期でした。
2003年にデンバー・ナゲッツにドラフトされた彼は、ルーキー時代からルーキーとは思えない活躍をしていました。
惜しくも同じ年にドラフトされたレブロンジェームズに新人王は取られてしまいましたが、カーメロがとってもおかしくないようなシーズンでした。
そこから彼は順調に成長を重ね、ニックスでは圧倒的なエースとして活躍しました。
ニックス時代の2013年には得点王に輝く活躍を見せました。
彼は1対1の対人スキルが非常に高い選手です。
体・足・目線・肩など、様々なフェイントを多用しシュートのスペースを作り出します。
彼を1対1で止めるのは非常に困難でした。
ニックス時代までにスーパースターに上り詰めた彼は、そこから衰え始めてしまいます。
サンダー時代とロケッツ時代は思うような活躍ができず。
所属先が見つからない時期さえありました。
その後彼は2019年にブレイザーズに所属するのですが、ここで彼はベンチプレーヤーとして大きく活躍します。
ニックス時代と比べたらさすがに物足りない数字ではありましたが、ベテランらしく巧みに得点を重ねる姿は、とても頼りがいのあるものでした。
その後2021年シーズンにレイカーズに移籍。
同じ2003年にドラフトされたレブロンと今はチームメイトとしてともにプレーしており、カーメロの初優勝への期待が高まっています。
主な受賞歴
- オールスター:10回
- オールNBAチーム:6回
- 得点王:1回
ネイト・アーチボルド(PG)
ネイト・アーチボルドは、
- シンシナティ・ロイヤルズ(現サクラメント・キングス)
- ニューヨーク・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)
- バッファロー・ブレーブス(現ロサンゼルス・クリッパーズ)
- ボストン・セルティックス
- ミルウォーキー・バックス
で計14シーズンプレー。
彼はNBA史上唯一得点王とアシスト王を同時受賞した選手です。
身長が185cmと、NBA選手としては小柄です。
今のNBAのスタイルとは違い、3ポイントシュートは主流ではありませんでした。
彼は1970年に2巡目ドラフト19位でロイヤルズからドラフトされました。
彼のドラフト時、まだNBAには3ポイントがありませんでした。
NBAに3ポイントが導入されたのは1979-1980シーズンです。
彼が引退したのが1984年なので、まだ3ポイントシュートは全く主流ではありません。
そんな中185cmの彼が得点王。
2点シュートしかない中で平均34点も稼いでいました。
2点シュートしかない中で34点稼ぐのも容易ではありません。
2m越えの選手もたくさんいる中で185cmの人がここまで点を取るのは難しいです。
そんな中彼は34点もの得点を稼ぎながら、アシスト王にも輝きました。
これだけでも彼がどれだけすごい選手だったのかが容易に想像できます。
僕は彼が活躍していた時期には生まれておらず、彼のプレーをちゃんと見たことはありません。
そのため、上の動画を見て僕も彼の凄さを実感していきたいと思います。
彼の背番号1番は、サクラメント・キングスの永久欠番となっています。
主な受賞歴
- 優勝:1回
- オールスター:6回
- オールスターMVP:1回
- オールNBAチーム:5回
- 得点王:1回
- アシスト王:1回
まとめ
今回はNBA史上もっとも偉大な75選手のうち、アルファベット順で最初の5選手を紹介していきました。
今後もどんどん更新していきますので、引き続き記事をご覧いただけたらと思います。