こんばんは、えばです。
この記事にお越し頂きありがとうございます。
(※レギュラーシーズン閉幕で最終順位確定 NBAプレイオフ1回戦の組み合わせは? | スポーティングニュース・ジャパン より引用)
この記事では、NBAプレーオフ2022のうち、
「ウエスタンカンファレンス1回戦 マブス対ジャズ」
のシリーズの結果と個人的な総評について書いていきます。
ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
NBAプレーオフ2022 1回戦 DAL対UTA
第1戦:93-99でジャズが勝利(0-1)
シリーズを占う大事な初戦は、ジャズが接戦を制し99-93でシリーズ1勝目を手にしました。
この試合はマブスのエースのルカ・ドンチッチが怪我で欠場。
ジャズとしては相手のエースがいないということもあり、どうしても負けられない試合でした。
この試合の前半、ジャズのエースであるドノバン・ミッチェルが絶不調。
9本中1本のFG成功にとどまり、2得点に終わります。
ただミッチェルの不調を何とかチームで支え、45-43の2点リードで前半を折り返しました。
後半に入ってからはミッチェルが復調し、後半だけで30点を記録。
結果的にミッチェルは32点6リバウンド6アシストの成績でチームを勝利に導きました。
ジャズはミッチェルのほかに、ボーヤン・ボグダノビッチが26点、ルディ・ゴベアが17リバウンドの活躍。
何とかマブスを振り切り、先勝することができました。
ただ、ミッチェルのFG成功率34,5%(10/29)、チーム全体のFG成功率43,4%(36/83)と不調気味。
ルカがいないこともあり何とか勝てましたが、ルカが戻ってきて以降もこれを続けていては厳しいので、早急な復調を期待したいところ。
マブスはルカの代わりにジェイレン・ブランソンがスターターで出場。
24点7リバウンド5アシストと起用に答える活躍を見せました。
ブランソンのほかに、スペンサー・ディンウィディーが22点8アシスト、レジー・ブロックが15点と続きました。
この試合ではルカ不在の影響もあり負けてしまったものの、ルカが復帰してからもこの調子をキープできればシリーズ突破の可能性は高いように感じました。
ただマブスもこの試合はジャズと同様でFG成功率に課題が残る結果に。
チーム全体で38,2%(29/76)、3ポイントは28,1%(9/32)と不調。
マブスはもう少し外が入らないと厳しいので、次戦以降はもう少し全体的にシュート率を上げていきたい。
第2戦:110-104でマブスが勝利(1-1)
2戦目も1戦目同様接戦となりましたが、マブスが110-104で制しシリーズを1勝1敗のタイに戻しました。
この試合もルカは欠場。
第1戦と同様ブランソンがスターターで出場しました。
マブスは前半を48-55の7点ビハインドで折り返すも、3Q目を29-26、4Q目を33-23と追い上げを見せ逆転。
接戦を制しシリーズ1勝目を手にしました。
マブスはブランソンが41点8リバウンド5アシストを記録。
プレーオフで40点以上を記録したのはマブスの球団史上5人目のことでした。
またこの日ブランソンはターンオーバーが0で、ターンオーバーなしでの40点以上を記録するのは球団史上初の快挙でした。
ブランソンに続き、マキシ・クリーパーが25点6リバウンド、ディンウィディーが17点を残し勝利に貢献。
特にクリーパーは3ポイントを72,7%(8/11)の高確率で沈めました。
ジャズはミッチェルが34点、ボグダノビッチが25点、ゴベアが17リバウンド、ジョーダン・クラークソンが21点の活躍。
OFはうまく展開できていましたが、DFがこの日はうまくいかず。
相手のブランソンにうまくやられてしまう形になりました。
この日もルカは欠場していたため、シリーズを2勝0敗としておきたいところでした。
第3戦:126-118でマブスが勝利(2-1)
第3戦は前半で68-51と17点リードを奪ったマブスが後半のジャズの追い上げを振り切り、シリーズ2勝目を手にしました。
ジャズは3Q目を40-29と圧倒し一気に差を縮めたものの、勝利を手にすることはできませんでした。
この試合もルカは欠場、ブランソンがスタメンでした。
マブスはブランソンが31点、ディンウィディーが20点、クリーパーが17点と活躍。
ブランソンは3ポイントこそ不発に終わりましたが、FGは54,5%(12/22)の高確率で沈めました。
シリーズを通しルカ不在の影響を感じさせない、素晴らしい活躍を見せていました。
マブスはチームとして3ポイントを多く打つチームで、この試合ではそれが顕著に出ていました。
ブロックとダービス・ベルターンスがこの日打ったシュートはすべて3ポイント。
クリーパーはFG試投数が7本のうち、3ポイントが5本。
ジョシュ・グリーンはFG試投数が6本のうち、3ポイントが5本。
ブランソンやディンウィディーなどのガード陣がどんどん中に切り込み、DFが中に固まったら外にパスを出し3ポイントを決める。
マブスがチームとしてやりたいことがこの試合でもうまく展開されていました。
チームの3ポイント成功率も42,9%(18/42)といい数字を残しました。
ジャズはミッチェルが32点、ボグダノビッチが24点、マイク・コンリーが21点、ゴベアが15点。
第2戦同様OFは申し分ないと言った試合でしたが、またDFに課題が残る試合になりました。
特にこの試合は厳しいジャッジに苦しみ、マブスもジャズもファウルトラブルに陥ります。
ジャズはスタメン5人のうち、5ファウルが2人、4ファウルが3人とチームとして計28個ものファウルを吹かれてしまいました。
ただフリースローの精度がジャズは高く、チームとして93,9%(31/33)という数字を残しました。
同じように厳しいジャッジに苦しみ、フリースローはジャズのほうが確率が高い。
さらに相手のエースは不在という、ジャズにとっていい条件はそろっていたものの勝利とはならず。
相手に勢いをもたらしてしまい兼ねない結果となってしまいました。
第4戦:99-100でジャズが勝利(2-2)
第4戦は超大接戦となりましたが、ジャズが1点差で勝利しシリーズを2勝2敗のタイに戻しました。
この試合はジャズが前半を54-50と14点リードして折り返しました。
ただ3Q目にマブスの大反撃にあい、78-81で逆転を許してしまいます。
そこから4Q目は互いに譲らず接戦を展開、残り11秒の時点で98-99とマブスが1点リードしていました。
そして次のプレーでミッチェルがゴベアにアリウープパス、ゴベアがダンクを決め逆転。
その後ラストポゼッションではディンウィディーが3ポイントを外して決着。
ジャズがマブスを振り切り2勝目をもぎ取りました。
ジャズはクラークソンが25点、ミッチェルが23点、ゴベアが17点15リバウンド、ボグダノビッチが12点を記録。
この試合のジャズはシュート率が悲惨ではありました。
チームとしてのFGは40,5%(32/79)、3ポイントは28,6(10/35)、FTは61,9%(26/42)という成績でした。
特にゴベアはFTが50%(9/18)と苦しみましたが、10本のオフェンスリバウンドを取るなど持ち味は発揮。
決勝点も上げ、チームの勝利に大きく貢献しました。
ベンチ出場のクラークソンが±でも+18と圧倒的な数字を残し勝利に貢献しました。
第3戦ではチームとしてファウルトラブルに苦しみましたが、この試合はボグダノビッチ以外はファウルを抑えることができていました。
マブスはこの試合、ルカがついに復帰しました。
ルカは30点10リバウンド4アシストといきなり活躍。
怪我明けの影響を感じさせない素晴らしい活躍を見せました。
ルカに続きブランソンが23点と続いたものの勝利とはならず。
ルカの復帰戦を勝利で飾ることはできませんでした。
チームのFGが42,9%(33/77)、3ポイントが34,1%(15/44)と苦しみ、ルカを助けることができませんでした。
ルカ不在時に大きく活躍していたディンウィディーが5点、クリーパーは6点と苦しみました。
ルカの負担を少しでも減らせるよう、もう少し高水準での活躍を期待していきたいところ。
第5戦:102-77でマブスが勝利(3-2)
5戦目はマブスが大差をつけて勝利、シリーズを王手としました。
前半を52-36と16点リードで折り返したマブスは後半も勢いを殺すことなくジャズを突き放しました。
ジャズは2Q目に6分間無得点の時間帯があるなど、とにかくOFに苦しんだ試合になりました。
ルカが3Q目に19点を挙げましたが、ジャズはチームとして19点しか上げられず、屈辱を味わう形に。
シリーズ王手をかけられ、とにかく苦しい試合となってしまいました。
マブスはルカが33点13リバウンド5アシスト、ブランソンが24点を記録。
マブスはシュート率にチーム全体で苦戦し、FGは43,5%(37/85)、3ポイントは27,9%(12/43)という成績でした。
ジャズもとにかく苦しんでいたので大差での勝利となりましたが、次戦以降はもう少し高確率でのシュートを決めたいところ。
ルカとブランソンが中心となりいいOFは展開できているものの、個人的にはもう1人OFを引っ張れる選手が欲しいなという印象でした。
ジャズはこの試合ミッチェルが絶不調。
9点、FG26,7%(4/15)、3ポイント0%(0/7)と苦しみ、4Q残り4分を残し負傷交代しました。
ここまで活躍を見せていたボグダノビッチも2点、FG0%(0/9)と絶不調。
±もミッチェルが-38、ボグダノビッチが-37という成績でした。
クラークソンが20点、ゴベアが17点11リバウンドを残すものの、他が悲惨すぎました。
チームのFG成功率が37,7%(29/77)、3ポイント10%(3/30)と大苦戦。
OFではシュートが入らず、DFではマブスをうまく止められず。
しまいにはエースが怪我をしてしまうという最悪な試合になってしまいました。
第6戦:98-96でマブスが勝利(4-2でシリーズを突破)
6戦目は接戦となりましたがマブスがジャズを下し、4勝2敗でシリーズ突破を決めました。
マブスがプレーオフのシリーズを突破したのは、2011年にファイナルを制して以来11年ぶり。
マブスは1Q目にはなった10本の3ポイントをすべて失敗、前半を41-53の12点ビハインドで折り返すなど苦しい展開でした。
ただ3Q目には調子を取り戻し、36-19とこのクォーターを圧倒し逆転。
そこからはマブスが突き放しジャズが追い付きという接戦が繰り広げられました。
ブザーが鳴る最後まで大接戦となりましたが、結果的に3Q目に勢いに乗ったマブスが逃げ切りました。
マブスはルカが24点9リバウンド8アシスト、ブランソンが24点、ドリアン・フィニー=スミスが18点10リバウンド、ディンウィディーが19点。
ルカ、ブランソン、ディンウィディーのガード陣がチームをけん引し、シリーズ突破を決めました。
5戦目で27,9%と苦しんだ3ポイントは39,5%まで改善。
強いて言えばブランソンの±が-16という点が気にはなりますが、試合の流れもあるのでそこまで心配はなさそうな感じでした。
ジャズはミッチェルが23点、ボグダノビッチが19点、クラークソンが15点。
5戦目終盤に負傷交代したミッチェルが問題なく試合に出場でき、ここまでの活躍を見せたのはよかった点だと思います。
ただ3Q目に勢いに乗られ、それをチームとして止めることができなかったのは痛すぎました。
何とか4Q目に粘りを見せマブスに突き放されはしませんでしたが、再逆転する力は残っておらず。
悔しい敗戦となってしまいました。
このシリーズの個人的な総評
このシリーズはウエストの4位と5位の対決にふさわしく、接戦となることの多いシリーズでした。
5戦目の102-77という大差は驚きました。
マブスは調子が悪くても何とかいい方向に試合を展開できていましたが、ジャズは不調を覆すようなOFやDFは今シリーズでは見られず。
またルカ不在の第3戦までをマブスは2勝1敗と勝ち越せていたのはとても大きかったと思います。
逆にジャズとしてはせめて2勝1敗、欲を言えば3勝0敗で第4選を迎えたいシリーズでした。
3戦目終了時点でマブスが勝ち越していた時点で、両チームのチーム力の差が出たのかなという印象でした。
マブスとしてはブランソンの安定した活躍は大きな収穫となりました。
ルカ不在の3試合は平均32,0点とエース級の活躍を見せ、2勝1敗と勝ち越した状態を作り上げた立役者となりました。
ルカ復帰後はOFの2番手としてルカの負担を軽くする活躍を見せ、シリーズの突破に大きく貢献。
復帰後のルカは圧倒的でしたが、このシリーズのMVPは間違いなくブランソンだったと思います。
個人的にはディンウィディーにもう少し高い基準でのプレーを期待したいところです。
OFの3番手という難しい立ち位置だとは思いますが、ディンウィディーの実力ならもう少しルカの負担を減らせるはずです。
次シリーズ以降は安定した活躍に期待していきたいと思います。
とにかくマブスとしてはルカがいなくても勝ち越せていたという大きな収穫を得たシリーズだったと思います。
ジャズとしてはミッチェルの調子の波が少し気になるシリーズでした。
エースを任せられる人の多くは、どれだけ不調でも20点近い得点を取ってくるのが仕事だと僕は思います。
特に5戦目の9得点は最悪でした。
せめて10点台後半の得点は取らないとチームは勝てません。
クラークソンが何とかつないでくれましたが、来シーズン以降のジャズの飛躍にはミッチェルの成長が不可欠です。
もっとエースとして成長し、来シーズンまたプレーオフに帰ってきてほしいなと思います。
またジャズはミッチェルやゴベアのトレードのうわさが絶えません。
確かにこのデュオは強力ですが、プレーオフでは勝てていません。
そのため、デュオ解体の可能性は高いように感じます。
ただ個人的には2人がもっと成長し、このデュオでまたプレーオフを戦うところを見たいなと思います。
まとめ
今回は、NBAプレーオフ2022の1回戦、マブス対ジャズの試合の結果と総評を書いていきました。
いかがでしたでしょうか。
この記事を書いている2022年の6月10日現在、ファイナルの真っただ中です。
僕はウォリアーズのファンなのでウォリアーズを応援していますが、セルティックスのほうが優勝には近いような印象はあります。
最後まで追っていきたいと思います。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
またほかの記事もお読みいただけたら幸いです。