こんばんは、えばです。
この記事をお読みいただきありがとうございます。
今回はNBAプレーオフ2022から
「イースト1回戦 76ers vs ラプターズ」
のシリーズの結果と僕の個人的な総評を書いていきます。
ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
NBAプレーオフ2022 1回戦 PHI vs TOR
第1戦:131-111で76ersが勝利(1-0)
このシリーズを占う大事な初戦は、76ersが20点差をつけてラプターズに快勝しました。
76ersは前半から勢いに乗り、前半を69-51の18点差で折り返します。
後半に一時11点差にまで縮められたものの、ラプターズに終始流れを渡すことなく快勝しました。
76ersは今シーズン急成長を遂げたタイリース・マクシーが大活躍。
3Q目のみで21点を挙げるなど、計38点を記録し勝利に大きく貢献しました。
またトバイアス・ハリスが26点、ジェームズ・ハーデンが22点14アシスト、ジョエル・エンビードが19点15リバウンドをマーク。
ただハーデンとエンビードは少しFGに苦しみ、ハーデンは35,3%(6/17)、エンビードは33,3%(5/15)という数字でした。
そんな彼らの不調を埋めたマクシーは、プレーオフで30点以上挙げた球団史上最年少記録を更新する活躍ぶりでした。
ラプターズはパスカル・シアカムが24点7アシスト、OG・アヌノビーが20点7リバウンド、フレッド・バンブリートが18点をマーク。
比較的バランスの取れたOFを展開でき、DFでもハーデンとエンビードを少なからず苦しめたものの、マクシーの爆発を止めることができませんでした。
第2戦以降は特にDFを改善していく必要があるように感じました。
ラプターズに所属している渡邊雄太は八村塁に続き日本人2人目のプレーオフ出場を果たし、2得点を挙げました。
第2戦:112-97で76ersが勝利(2-0)
2戦目も1戦目と同様、前半から流れを作った76ersがラプターズに快勝しました。
この試合ラプターズは第1戦の反省を生かし、1Q目の頭から流れをつかみに行きます。
開始直後から11-2と76ersを圧倒し、このまま流れに乗るかに思われました。
ただここからエンビードを中心に76ersの反撃が始まり、1Q目は33-32とラプターズ1点リードでした。
その後76ersは2Q目に一気に流れに乗り、前半を67-52と15点リードで折り返しました。
3Q目も76ersペースで試合が進み、一時は27点差まで広がる試合展開になりました。
ラプターズも追い上げを見せたものの力及ばず、15点差で76ersが解消しました。
76ersはエンビードが1Q目だけで19点あげ、計31点11リバウンドをマーク。
ラプターズに流れをつかませず、76ersに勢いをもたらす大きな要因となりました。
またマクシーが23点9リバウンド8アシスト、ハリスが20点10リバウンド、ハーデンが14点を記録。
ハーデンはFGを9本しか打っておらず消極的だったことは気になりました。
個人的にはロケッツ時代のようにアグレッシブにゴールを狙ってほしいなと思います。
ラプターズはアヌノビーが26点、シアカムが20点10リバウンド、バンブリートが20点7アシストをマーク。
第1戦同様バランスの取れたOFは展開できていましたが、爆発力の無さが2試合とも敗北につながっているように感じます。
76ersはOFで勢いを作り、1人で30点あげるような爆発力を持った選手がいます。
ラプターズはシアカムとバンブリート、アヌノビーの3人で何とか爆発力を見せ、流れをつかまないと勝利は厳しそうな印象でした。
この試合渡邊選手の出場はありませんでした。
第3戦:104-101で76ersが勝利(3-0)
3戦目は今までとは違い接戦となりましたが、後半に流れをつかんだ76ersがラプターズに逆転し、シリーズ3勝目を挙げました。
前半はラプターズが56-46の10点リードで折り返しましたが、3Qに76ersが勢いに乗り1点差に。
そこから4Qは76ersが追い付いてはラプターズがやり返すという接戦が展開されました。
4Q残り49秒の時にハーデンがFTを決め同点。
その後ラプターズはFTを失敗し、オーバータイムに突入することになります。
オーバータイムでようやく76ersは初めてリードを奪います。
残り0,8秒のところでエンビードが3ポイントを決めて3点差。
76ersがそのまま勝利を挙げました。
76ersはエンビードが33点13リバウンド、マクシーが19点、ハーデンが19点10アシストをマーク。
後半の巻き返し力やオーバータイムのエンビードの活躍はさすがの一言でした。
ラプターズはアヌノビーが26点、ギャリー・トレントJrが24点、プレシャス・アチューワが20点をマーク。
ただシアカムとバンブリートがそれぞれ12得点と少し寂しすぎる結果になりました。
76ersに王手をかけられてしまった以上、4戦目は彼らの爆発力に注目したいところです。
第4戦:102-110でラプターズが勝利(3-1)
第4戦は3連敗で王手をかけられていたラプターズが意地を見せ、110-102で勝利しました。
前半をラプターズが54-49の5点リードで折り返したものの、3Qの頭には同点に追いつかれてしまいます。
ただここからラプターズも粘りを見せ、4Q残り9分の時点で7点リードを奪いました。
その後何度も76ersに点差を縮められてはラプターズが放すという展開に。
結局ラプターズがそのまま逃げ切り、シリーズ1勝目を手にしました。
ラプターズはシアカムが34点8リバウンド、トレントJrが24点をマーク。
シアカムはプレーオフ自己最多得点を挙げ勝利に大きく貢献しました。
76ersはハーデンが22点9アシスト、エンビードが21点8リバウンド、ハリスが15点11リバウンドをマーク。
この試合はラプターズのDFに苦しみ、ハーデンはFG29,4%(5/17)、エンビードは43,8%(7/16)という数字に。
FTこそうまく決めていたものの、もう少し効率のいいOFを展開する必要があるように感じられました。
第5戦:88-103でラプターズが勝利(3-2)
5戦目は前半を54-41と圧倒したラプターズが後半も流れを切らず、15点差でシリーズ2勝目を挙げました。
この試合、ラプターズはバンブリートが欠場。
相手に依然として王手をかけられているので、まさに背水の陣というような試合でした。
ラプターズは前半から76ersを圧倒。
76ersから10個のターンオーバーを奪い、FGを35%に封じ込めました。
3Qに76ersが意地を見せたものの、4Qに再度ラプターズが流れをつかみ逃げ切りました。
ラプターズはシアカムが23点10リバウンド、アヌノビーが16点、トレントJrが16点、アチューワが17点をマーク。
アヌノビーが3ポイントの精度に特に苦しみ、チームとしても25,8%と苦戦していたものの、FGは51,2%(42/82)で沈めました。
76ersから合計16個のターンオーバーを奪うなど、DFもうまく機能していました。
76ersはエンビードが20点11リバウンド、ハリスが16点、ハーデンが15点7リバウンドをマーク。
特にこの試合はハーデンが苦しみ、FGは36,4%(4/11)、3ポイントは33,3%(2/6)、5ターンオーバーという結果に終わりました。
エンビードが怪我を抱えながらの出場なので、ハーデンにはロケッツ時代のような圧倒的なOFパフォーマンスを見せてほしいと思いました。
76ersが勝利をつかむためにも、ハーデンの大きな活躍に期待したいと思います。
第6戦:132-97で76ersが勝利(4-2でシリーズ突破)
6戦目は完全に勢いに乗っていた76ersが132-97で圧勝し、4勝2敗でシリーズ突破を決めました。
前半は62-61と76ersが1点差で折り返したものの、3Qは37-17と76ersが圧倒し一気に21点リードに変わりました。
4Qも33-19と圧倒し、結果的に132-97と35点差で勝利しました。
76ersはエンビードが33点10リバウンド、マクシーが25点、ハーデンが22点15アシスト、ハリスが19点11リバウンドをマーク。
3Qにはマクシーが15点、4Qはエンビードが12点あげるなど、後半の爆発力はすさまじかったです。
チームのFGも58,0%(47/81)と絶好調でした。
圧倒的なOF力で圧倒し、一気に流れをつかみました。
ラプターズはシアカムが24点、トレントJrが19点、ブーシェイが25点10リバウンド、バーンズが18点をマーク。
この試合はアヌノビーの不発、シアカムのファウルアウト、バンブリートの欠場などトラブルの多い試合でした。
特にアヌノビーの不発は大きく、29分の出場で5得点と寂しすぎる結果に終わりました。
また後半はOFもDFも壊滅状態で、相手に勢いに乗らせてしまう形に。
OFがうまくいかないならDFに集中するなど、割り切った考えが必要だったように思えました。
個人的総評
76ersは昨シーズンまで活躍していたベン・シモンズをシーズン中にトレードで放出し、ハーデンを獲得。
ハーデンとエンビード、急成長を遂げたマクシー、いい活躍をするハリスなど、盤石な状態でプレーオフを迎えました。
ラプターズはシアカムやバンブリート、アヌノビーを中心にOFもDFも展開し、イースト6位でプレーオフへ。
特にラプターズは渡邊雄太選手が所属しており、日本人として注目せざるを得ないチームでした。
このシリーズは開幕2試合を見て、正直76ersがスウィープするだろうと思っていました。
1戦目は20点差、2戦目は15点差と76ersは比較的楽にシリーズを進めており、両チーム間の実力差を感じてしまうような2試合でした。
3戦目にラプターズが意地を見せはしたものの、結局76ersが勝利。
スウィープはほぼ確実だろうと思っていました。
ただ4戦目にラプターズは今までの反省を生かすような試合を展開し、見事勝利。
5戦目もラプターズが勝利し、崖っぷちで意地を見せていました。
スウィープされることはなかったものの、6戦目に敗北しシリーズを突破されてしまいました。
76ersとしてはエンビードとマクシーがシーズン同様素晴らしい活躍をしていました。
エンビードは怪我こそあったものの、30点近い得点を連発しエースとしての役割を全う。
今シーズン急成長を遂げたマクシーもうまくチームにフィットし、得点面でチームを支えました。
そこにハーデンがうまく合わせるなど、チームとしてOFがうまくいったシリーズでした。
気がかりなのはやはりハーデンの得点です。
衰える年齢でもありませんし、攻めようと思えばいつでも得点を取れる選手なはずです。
正直積極性があまりにもなさすぎるように感じました。
エンビートとマクシーという点取り屋がいて、そこにうまく合わせるパスは素晴らしいと思いますが、もう少し積極性を見たいなと思いました。
ラプターズは全体的にそこまで悪いシリーズではなかったと思います。
シアカムも平均20点以上挙げていましたし、アヌノビーも活躍を見せていました。
バンブリート、トレントJr、ブーシェイ、アチューワも持ち味を発揮していました。
ただ単純に両チーム間の実力差による敗北だったと思います。
得点面では相手は30点近い得点を取るエースがいるのに対し、ラプターズは平均30点取れる選手はいません。
そこの差が正直大きかったように感じました。
すごいバランスの取れたチームではありますが、もう少し爆発力を持った人がいるといいのかなと思いました。
渡邊雄太選手がいて、日本人としてすごく応援したいチームではあるので、来シーズンもプレーオフに帰ってきてほしいなと思います。
まとめ
今回は、
「NBA プレーオフ 1回戦 76ers対ラプターズ」
の試合について書いていきました。
いかがでしたでしょうか?
このシリーズ以外の記事も更新していますので、是非合わせてお読みいただけたらと思います。
また何か書いてほしいこと等ございましたら、お気軽にコメントなりDMなりいただけたら幸いです。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。