こんにちは、えばです。
この記事をお読みいただきありがとうございます!
この記事は主に、
- NBAに興味を持っている人
- NBAの移籍事情が気になっている人
- ケビン・デュラントが好きな人
などの方にぜひお読みいただきたいと思います。
現在NBAでは2021-22シーズンが終わり、シーズンオフとなっています。
ただこのオフシーズンが始まってから、ずっと問題になっていることがあります。
そうです、ケビン・デュラント(通称KD)の移籍問題です。
彼が所属しているネッツにトレードを志願してから数か月経ちますが、いまだトレードはできていません。
KDはNBAを代表するスーパースターであり、彼を欲しがるチームは多いはずです。
ではなぜこんなにもKDのトレードはまとまっていないんでしょうか?
今回は、
- KDはそもそもなぜトレードを望んでいるのか?
- KDのトレードの現在までの経緯は?
- なぜここまでトレードがまとまらないのか?
の3点を考えていきます。
ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!
KDのトレードはなぜここまで泥沼化しているのか?
KDはそもそもなぜトレードを望んでいる?
まずそもそもKDはなぜトレードを志願しているのでしょうか?
KDがトレードを志願した正確な理由はわかりません。
アメリカでも報じておらず、あくまで推察となっています。
そこでこの記事では、僕が考えるKDがトレードを志願した理由について話していきます。
勝てないチームに嫌気がさしている
まず考えられるのは、チームが思うように勝てなかった昨シーズンの影響です。
昨シーズンのネッツはKD、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのBIG3を形成し、優勝候補筆頭となっていました。
彼らはそれぞれがNBAを代表するスーパースターで、彼らを擁するチームが弱いわけはありません。
そのため、21-22シーズンのネッツの優勝の可能性はとても高く見られていました。
ただいざシーズンが始まってみたら、期待とは裏腹なシーズンを送ってしまいます。
KDの怪我、アービングのワクチン問題、ハーデンのトレードなど、BIG3が揃うことはほぼありませんでした。
アービングはワクチンを打つことを拒否し、その結果シーズン終盤までアウェイゲームのみの出場となってしまいました。
KDはシーズン途中で怪我をし、出場試合は82試合中55試合に。
ハーデンはネッツで9試合にのみ出場後、76ersへとトレードされました。
こうして21-22シーズンのネッツはBIG3がほとんど揃わず、プレーオフではセルティックスにスウィープされてしまいました。
優勝を期待され、それに見合う戦力をそろえながらも、優勝には全く届かず。
KDはチームが勝てないというところに嫌気がさしていても不思議ではありません。
結果的にネッツを離れ、勝てるチームに行きたいと考えているのかなと思います。
ネッツのメンバー・フロントに対する不信感
次に、ネッツのメンバーやフロントに対する不信感です。
まずメンバーについて。
僕は、KDはベン・シモンズをあまりよく思っていないんじゃないかと感じています。
昨シーズン、ハーデンとのトレードで76ersから加入したシモンズ。
彼はスター選手であり、ネッツを助けてくれるのだろうという期待がされていました。
ただレギュラーシーズンは結局出場試合は0。
プレーオフでの復帰を予定していましたが、結果出場することの無いままシーズンを終えました。
僕はKDがこれをよく思っていない可能性もあるかなと考えています。
ただでさえ勝ててないチームに途中加入したスター選手のシモンズ。
チームにもファンにも大きく期待されていたはずです。
ただそのシモンズは1試合も出場することはなくシーズンは終了。
周りとしては気持ちのいいものではないでしょう。
次にフロントに対してです。
チームが勝てていない中、効果的な補強を進められなかったネッツ。
ここに不信感を抱いた可能性はあるのかなと思います。
もちろん昨シーズンのネッツが苦しんだのはフロントだけのせいではありません。
むしろBIG3が揃わなかったというのが一番大きな要因だったと思います。
KD自身も多くの試合を欠場しました。
ただ結果的にトレードを志願している以上、フロントに不信感を抱いている可能性はあると思います。
KDの現在までのトレードの経緯は?
次に、KDのトレードは今日までどう進んできたのかについてお話します。
KDは当初、マイアミ・ヒートかフェニックス・サンズへの移籍を希望していると報じられました。
(※参照:トレード要求と報じられたケビン・デュラント…本人が望む移籍先のシナリオとは? | バスケットボールキング)
この2チームには大きな共通点があります。
それは、21-22シーズンのイースト王者(ヒート)とウエスト王者(サンズ)と、ともに昨シーズンをいい形で送ったチームという点です。
ここから、KDは明らかに強いチームへの移籍を希望していると考えられます。
ただ、ヒートもサンズもKDのトレードには応じず、KD獲得からは手を引きました。
次にセルティックス。
セルティックスはKDを獲得するために、チームの核でもあるジェイレン・ブラウンを含めたトレード案を提案しました。
ただネッツはもう1人チームの核になれる選手及び多数のドラフト指名権を希望。
もう一人はマーカス・スマートだと言われており、なかなかに厳しい案を提案しました。
結果的にセルティックスはこのトレードには応じておらず、KD獲得からは手を引くことになりそうです。
他にもラプターズやウォリアーズがKD獲得に興味を示しているとされていますが、いまだにトレードは成立していません。
なぜKDのトレードはここまでまとまらないのか?
ではなぜKDのトレードはここまでまとまらないのでしょうか?
4度の得点王、昨シーズンは惜しくも5度目の得点王とはなりませんでしたが、圧倒的な得点力を見せたシーズンでした。
そんな彼のトレードがまとまらない理由は何でしょうか?
僕なりに考えてみました。
年齢
まず年齢の問題です。
彼は現在33歳で、今年の9月で34歳になります。
多くのチームで核をなしているほとんどの選手は20代です。
今が全盛期で、まだこの先長く活躍してくれそうな選手を中心にチーム作りが進められています。
そんな中、そういう選手を放出してまでKDを獲得するメリットはあるのか。
短期的に見れば、優勝に近づけることもあると思います。
ただ長期的に見た時、彼がいつまで全盛期で居られるかわかりません。
そのため、彼を獲得するより若手を育てたほうが長期的にはプラスになります。
結果的に彼を獲得するのは渋られてしまうのかなと思います。
年俸
次に年俸に関する問題です。
KDは昨シーズン、4年1億9800万ドルの大型契約をネッツと結びました。
これが他のチームにとって大きなネックとなってしまっています。
そもそもNBAでは、1つのチームが1年で払っていいサラリーキャップを1億2365万5000ドルと設定しています。
そんな中KDを獲得すると、単純計算で4950万ドルをKDに払うことになります。
サラリーキャップの規定のうち4950万ドルをKDに払うと、残りは7415万5000ドルです。
NBAでは1チームに15人のロスター登録が可能なので、残り14人で7415万ドル。
もう一人スター選手を入れるなどをしていくとなかなか厳しいものになってしまいます。
そのため、年俸はKDを獲得することを渋る一つの要因になっていると思います。
怪我
次にKDの怪我の多さです。
最近のKDは怪我に悩まされることが多く、欠場する試合が増えてしまっています。
特にネッツに移籍してからはそれが顕著に表れています。
ネッツに移籍した2019-20シーズンは、その前のプレーオフでの怪我で全休。
20-21シーズンは復帰後ということもあり35試合のみの出場でした。
プレーオフでは12試合に出場し、孤軍奮闘の活躍を見せました。
21-22シーズンは55試合の出場。
プレーオフでは4試合すべてに出場しました。
ここからわかる通り、KDの怪我は少し多めになっています。
怪我の多さを嫌って、多くのチームがKD獲得に踏み出さない可能性はあると思います。
ネッツの高すぎる要求
最後に、ネッツが他チームに要求する内容が高すぎるという問題です。
ネッツにとってKDは中心選手であり、彼をノーリターンで放出することはできません。
チーム運営もビジネスなので、KDを出すならそこそこのリターンを得ないとネッツは苦しくなります。
そのため、KDを出すならそれ相応の選手ならびにドラフト指名権を得る必要があります。
これはビジネスなので理解できますし、チームを運営していくうえで当たり前の考えです。
ただ、ネッツはとにかく高い要求を他チームに求めています。
例えば先ほど挙げたセルティックス。
セルツはチームの若手エースであるブラウン、デリック・ホワイト、ドラフト1巡目指名権を付けてトレードを提案。
ブラウンはまだ25歳で、セルツのエースの一角を担う若手有望株筆頭の選手です。
そんな選手に加え、いい活躍をするホワイト、将来のドラフト指名権を含めたトレード案。
魅力的に見えますが、ネッツはこれを拒否しました。
理由は「もう一人チームの軸になれるような選手が欲しい」というものです。
ネッツはセルツに、先ほどの条件+マーカス・スマートを含めたトレード案を提案しました。
この提案がどうなっているのかはわかりませんが、セルツはおそらく拒否することでしょう。
基本的にネッツが求めている条件は
「オールスター級の選手+チームに大きく貢献できる選手+ドラフト指名権複数」
辺りだと思います。
また基本的に若い選手を希望しているので、トレードはうまくまとまりません。
どのチームも長期的なチーム運営を考えているので、KDとのトレードは前向きではなくなっています。
まとめ
今回は、
- KDはなぜトレードを望んでいるのか
- KDの現在までのトレードの経緯は
- KDのトレードはなぜまとまらないのか
の3点についてお話してきました。
いかがでしたでしょうか?
最近のNBAでは、スター選手の理不尽な要求が増えているように感じます。
ハーデン、シモンズ、アービング、アンソニー・デイビスなど、多くのスター選手が自分勝手にトレードを要求してきました。
ただKDはここまでうまく要求が通らず、思い通りには進んでいません。
結果的に彼自身の価値を少しずつ落とし、「わがまま」というイメージを持たれています。
来シーズンKDはどこでプレーするのかはわかりませんが、ぜひプレーで見返してほしいなと思います。
今回は以上です。
今後も少しずつNBAに関する記事を更新したいと思います。
ぜひ今までの記事も合わせてお読みいただけたら嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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